皆さまこんにちは。
今日は午後から雨との予報でしたが、もう降っています。
雨の後はまた季節が進むようですので、寝冷えに気をつけましょう。
そんな今日の天気とはあまり関係のない話。
208以降、PEUGEOTは『i-Cockpit』というコックピット設計を採用しています。
安全かつエモーショナルドライビングのための設計思想、とマニュアルには定義されていて、
小径ステアリングと高いメーター位置、そしてタッチスクリーンを備えています。
11月に登場する、待望の308Ⅱにも採用されています。
実際にハンドルを構えるとこんな感じです。
ハンドル径の中にメーターを入れるのではなく、上から目線で見てもらいます。
必然的に着座位置は高めと思うよりも高めに、そしてハンドルは低めになります。
最初は『こんなん、やったことないわ』と思われますが、上向きのペダル位置と相まって感覚的な操舵ができるようになります。
小径ハンドルはスポーティな操舵だけのためではありません。
ぼんやり遠くを見ながら行きたい方向に動かすと車が向きを変えます。
自転車やスキーみたいな感じ、なるべく視線は遠めです。
私がポジションを決めるときの目印にしているのが、これ。
メーターの真ん中にある光です。
これがハンドルに被らず、横棒に見えたらOK。
セールスマニュアル等には解説はありませんでしたが、この光は単純な飾りではなく、
ちゃんと座ってもらうための装備だと思っています。
メーターリングが光らないグレードの208にも、この光は付いています。
あかん座り方はこんな風になると思います。
シートポジションは低め、そしてハンドルは一番奥で高め。こうすると見事にメーターとハンドルが被ります。
試乗案内の時に『わし、座高高いし』と言ってシートを一番下に下げ、
『足短いけど手ぇ長いねん』といってハンドルをどんつき(一番奥)にする方をよく見ます。
そうすると思想設計が崩壊したドライブになり、『なんや乗りにくぅ』という感想になります。
i-Cockpitというネーミングは、主語である"I"や、革新の"innnovative"、直感の"intuitive"をかけているそうです。
巷にはiなんちゃらが多いので、私は好きではありませんが、この設計は運転がしやすくて好きです。
車の評価は料理のそれと似ていて、好みや経験が影響すると思いますが、
時々評論家がこの設計を合わないとかイライラすると評価しています。
もちろんそれぞれ好みや体格の違いがあり、万人にfitしないと思いますが、
乗ってもらう前にちゃんと説明しているのか疑問に思います。
ショールームで座ったり試乗してもらうときには、シートとハンドルの調整機能をご遠慮なくいっぱい使ってみてください。